2025 .06.23
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2018 .02.09
緑の葉は散り、四葉のクローバーが残った。
全身を緑で武装して、足しげくライブにかよっていたモノノフのようなファンに比べたら、とくにグッズなども購入していないような、ライト層のファンである私個人などの悩みは少ないものだろう。
しかし古着で買った緑のパーカーを着るときに感じていた感覚が、高揚から喪失へとすり替わってしまった。
もうあの感覚でこのパーカーに袖を通すことはないのかと思うと、寂寥の思いがこみ上げる。
しかし我々のような思いを引きずってでも、グループは進まねばならない。
緑色を失ったこれからも、残った4色で新しい歴史を紡いでいくことは、彼女達には当然の命題であるはずだ。
だから、我々には及びもつかないようなエネルギーを、おそらく悩みも不安も悲しみも抱えたまま、新しいフォーメーションや歌に注いでいかなければいけないのだ。
ライトながらも緑を推していた私だが、素直に四葉となったももいろクローバーZを応援したいと思っている。
それは周知のとおり、有安杏果の願いでもあるのだ。
4人となった彼女たちの、グループとしての成功はおそらく、近い未来に評価を勝ち取ることだ。
例えばであるが・・・
「幸せを呼ぶ四葉のクローバーの伝説を体現したグループ。奇跡の4人だよ」
「有安が残した歌唱とダンスのエッセンスが、この本当のももクロを完成させた」
「あの時、有安杏果が卒業した時、もうももクロは終わってしまうのかと思ったけど、今になってこの4人でももクロなんだと、心から思える」
「緑が欠けて四葉のクローバーになった。でもあの時有安が言ったように、メンバーの4人と、モノノフとで奇跡の5角形が描けるんだと、今になってわかるよ」
・・そんな会話がファンの間で交わされる日が来る。
きっと来る。
私は、このグループの根幹は「走れ」であり、最大の強みは、走り続けて次のステージへと駆け上がる、ファンを引っ張り上げる、そんな実現力だと思っている。
きっと彼女たちは実現させるのではないか。
そして、四葉のクローバーを完成させる。
そのためにメンバーもスタッフも、これからも走り続けるのであろうから。
きっと評価を勝ち取る日が来るのだ。
私はその姿を心から応援していると思う。
私は、緑を推していたファンが、有安さんに心からお疲れさまでしたと思える日は、四葉のクローバーが輝いて評価を勝ち取った時に訪れるのではないかと思う。
新しい次元へと旅立つ四葉を応援するために、ああ、この4人ならば有安がいなくなっても大丈夫だ、と安心したい心理があるからだ。
個人的な意見だが、有安杏果という人間は、私がいなくなっても大丈夫かな、と後悔や心配事を残しながら卒業する人間では無いと思うのだ。
おそらく、私がいなくなっても大丈夫、むしろいなくなることがグループにとってプラスである、と、強く思えたから、それだけメンバーを信頼出来ていたからこそ、卒業に踏み切ったのではないだろうか。
そう思いたい。
彼女のビジョンに映る、新しい青空へ羽ばたいていく四葉のクローバーは、きっとまばゆく輝いていたのではないかと想像する。
有安のビジョンに映った新生ももクロは、きっとこれからのライブを通じて、ファンに新しい希望を与えていくのだ。
そう願う。
ちなみに、有安などいなくてもよかった、そもそも不要であった、といった類の意見を目にすることがごくたまにあるが、5人時代の8年間を評価できない人間と話すべきことはない。
有安杏果の存在を抹殺することが残った4人の願いだと本当に思うのだろうか?。
ラスコンで有安さんへと贈られた4人の言葉の全てが欺瞞だと言っているのと同じだろう。
そんな輩はファンですらないと私は思っている。
緑が消えたクローバーは、これまで同様に彼女たちが弱音を見せることは少ないのだろうが、それでも5人時代のクオリティと評価を超えるためには、やはり現時点ではまだまだ試行錯誤する時間とライブ本数が必要なのではないか、本人たちにもその思いは大きいのではないか、と私は思っている。
ところで話は大きく変わるのだが、私は、今のタイミングで新しい箱推しの色が決まればいいと思っているがどうだろう。
色はももいろクローバーの象徴ともとれる。
緑のモノノフは漂流者だろう。
彼らの大多数はきっとこれからもライブ会場へ向かうのだ。
彼らには新しい戦闘服が必要であり、おそらく4色から選ぶより、箱推しの黒を選ぶのではないだろうか。
あくまで私の個人的な想像でしかないが、捨てられない緑への思い入れと、他の4色のファンへの配慮とが、心の中でせめぎ合った結果、黒を選ぶしかなくなるのではないかと思う。
そして他の4色を推していたファンも、緑色を着ていた友人に、強く自分の推し色を勧めることはないのではないか。
基本的にももいろクローバーZのファンは優しいのだ。
先程述べたようなごく一部の輩を除いて。
それぞれのファンの優しさや思いがぶつかりあった結果、緑は漂流してしまうのではないかと思っている。
だからこそ、もし今、ベストアルバムと10周年公演を迎えるタイミングで、新しい箱推し、つまり漂流した緑推しのための新色、例えば白色などが用意されたなら、きっとそこには細かい説明が無くとも、それぞれがストーリーと理由と存在意義を見出すのだ。
喪失を回復させるのに必要なものは新しい拠り所だ。代替の存在が必要である。
しかしももいろクローバーZはZであり続けることを選び、新メンバーなどは現れない。
それこそが、月のように輝いた矜持であり、ももクロたる所以なのであろう。
だからこそ、既存の環境の範疇で新しい存在を生み出すのは難しいはずだ。
必要であっても必要悪となってはならない。万人に等しく認められる存在でなければならない。
このグループの素晴らしい点は、箱推し色の存在だ。
私はいつからいわゆる箱推し色の黒色が使われているのかはっきりと知らないのだが、創世期にメンバーの脱退が起こった反省を踏まえて、拠り所となるベースカラーを用意していたのだとしたら、天才性の発想があったと思うがどうなのだろうか。
そして、8年と、5分の1と、差し色を失った今。
あまりにも重すぎる喪失に対する回復手段として、新しいベースカラー(なんでもいいはずだが、私には白しかイメージできない)が一発回答になるのではないかと思っている。
漂流者は黒と新しい色に流れ着き、喪失感を新しい次元へと背負っていくことが出来るのではないか・・などと夢想している。
ただこれは緑推しを思った時の話である。
グループをとりまく空気として、依然変わらぬ姿勢であったとしても、まったく問題は無いのだ。
変わらないことすらも、ももクロらしい。
そう思うこともできる空気を持っている、それもこのグループの強みだと思うからだ。
あくまで、緑をまとったファンたちにとって、一公演でも早く喪失から回復し、新しい青空へと随伴していけることを願った際に、そのような夢想もしてみたという話だ。
緑を推していたファンの皆も、他の4色を推していたファンも、箱推しでいたファンも、ももいろクローバーZを応援している全ての人間にとって、4色になったももクロを違和感も喪失感もなく、純粋な思いでの応援が一日でも早く出来るように、傷が癒えるように、そういったことを考えていた際に夢想したのだ。
これはグループの未来やモノノフのようなファンの未来を思った時に願うような話だ。
私のようなライトなファン個人の話とはまた違う。
例えばその時になっても、私は、有安杏果がいた時の音源を聞き続けているだろう。
私は彼女の「きばり」のファンであるのだから。
Z以前の音源が塗り替えられていったように、いまさら5人時代の音源にこだわってどうするのか、と言われる時もいつか来るのかもしれない。
半ば開き直りではあるが、それがどうした、と私は思う。
ノスタルジーに浸るのはおっさんの特権だと思っている。
だから私は古着で買った緑のパーカーを捨てられない。
そしてきっとこれからも着るだろう。
それがどうした、である。
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